1月9日、年に一度のWeChatの公開クラスが広州で行われた。WeChatの開発者張小龍の演説は4時間にも及び、WeChatに関する疑問の一つ一つに答えていった。

2010年に誕生したWeChat は今やDAU10億人のチャットアプリに成長し、中国人の生活の一部となった。2018年12月には最新バージョンを公開し、モーメンツには新たにストーリー機能(24時間で自動的に消去される動画の撮影・投稿機能)が追加された。

 

  • WeChatの起動画面には人間がひとり地球の前に立っているというデザインが採用されているが、なぜこの画像を起用したのか?

ユーザーそれぞれの想像に任せたいです。この起動画面について、なぜあの人間はひとり地球の前に立っているのか、それは10億ユーザー10億通りの見解があり、そこに意味がある。今後もこの画面は変えない方針です。

 

  • WeChatならではの特別な部分とは?

WeChatは特別な方法を考案してほかの製品との区別化を図るのでは決してなく、商品としての最低限のラインを守ることでWeChatならではを生み出しています。他社の多くは商品を商品として見ておらず、自分のユーザーもユーザーとして見ていないという状況ですが、WeChatはこの基本的なことをやり遂げた、ただそれだけです。

 

  • Wechatを開発したきっかけは?

きっかけは簡単で、ただ一部の人たちにとって適切なコミュニケーションツールを開発したかった、それだけです。

 

  • ミニプログラムは今後どのように扱っていくのか?

ミニプログラム開発の決心は固いです。ミニプログラムは一つの生態であり、単なるto C機能ではありません。とはいえ、いきなり成功できるものでもないですので、根気強くやっていかないといけません。

 

  • 公式アカウントの次の動きは?

今後も積極的に多くの優良コンテンツを生み出していくことは公式アカウントの次の任務だと考えています。コンテンツの映像化など、数ある公式アカウントの中で具体的な内容は試行錯誤することになりそうです。

また、公式アカウントの独立アプリの開発は進んでおり、今後公開される可能性があるとのこと。

 

  • モーメンツにストーリー機能を追加したきっかけは?

WeChatのモーメンツではユーザーの一番良いところだけを切り取り、そのほかの部分は表に出てくることはないというのが往々にしてあります。人々の本当の姿を真に記録できるツールは未だにないと考えているので、今回WeChatモーメンツがストーリー機能を追加したことで、ユーザーに自分と世界、そしてその世界への反応を気軽に記録してもらえるといいなと思っています

 

  • モーメンツの発展傾向は?

モーメンツは一つの広場のようなもので、モーメンツを見ることは広場を歩いているのと同じような感覚です。しかし最近は知り合っている友達が次第に多くなり、その広場から逃げ出したいと感じるユーザーは多いです。三日以内の投稿のみを表示する設定は、1億人ものユーザーが利用しています。

 

  • WeChatの夢とは?

WeChatは次の8年の挑戦に向かい始めています。しかし、この挑戦は新たなライバルの出現によるものではなく、ユーザーに対する挑戦です。WeChatが人々の良き友となり、創造者に価値を見出させる市場を作れるよう願っています。