2019年の第1四半期(4−6月)決算発表シーズンを迎え、中国の大手企業らが相次いで決算を公開した。
チャイトピ!はその中から日本人が特に関心を持っているであろう中国企業をピックアップし、特徴も添付して決算報告をまとめました。ぜひチェックしてみてください!

企業名 収益 前年比 純利益 前年比 特徴
テンセント(騰訊) 約881億元(1.3兆円) 21%増 約235億元(3,552億円) 19%増 様々なジャンルの新作スマホゲームの売上が大きく貢献している
バイドゥ(百度) 約263億元(3977億円) 1%増 約24億元(362億円) 62%増 コア事業である検索事業の収入:約195億元(2949億円)前年比2%減
xiaomi(小米) 約519億元(7818億円) 15%増 調整後純利益約36億円(542億円) 71%増 収益の増加速度は減速したが純利益は大幅に増加
ネットイース(網易) 約187億元(2,831億円) 15.3%増 約30.7億元(463億円) 45.8%増 全体的に好調だが、ゲームとEC事業の成長スピードは減速した
アリババ(alibaba) 約1149億元(1.7兆円) 42%増 約212.5億元(3,200億円) 145%増 アリババの成長は未だ勢いが増している。地方での事業拡大に力を注ぐ(アリババの新規ユーザーの7割以上が3、4線都市から)
京東(JD.com) 約1503億元(2.2兆円) 22.9%増 約6億元(90億円) 127%増(黒字転換) 2019年に入り、京東は会長のスキャンダルやリストラなどの問題が起きたが今期の決算は好調だ。アリババ同様に地方に注力しており、新規ユーザーの7割は地方からである
ピンドウドウ(拼多多) 約73億元(1100億円) 169%増 純損失約10億元(150億円) 損失額84%減 高額な補償金投入作戦は損失に繋がった。下半期も市場シェアを取るため大金を投入する計画を表明している。
唯品会(VIPshop) 約227億元(3,420億円) 9.7%増 約8.1億元(122億円) 19.3%増 ユーザー数は軒並み増加。小売グループ「杉杉商业」を買収してオフライン事業に力を入れ、OMOを進める
斗魚(douyu) 約18.7億元(282億円) 133%増 約0.2元(3.5億円) 109%増(黒字転換) ライブ配信事業で有料ユーザーが増加
虎牙(huya) 約20億元(303億円) 93.6%増 約1.2億元(18億円) 105%増(黒字転換) 有料ユーザーの増加でライブ配信事業は好調、広告収入も前年比91%増
歓聚時代(YY) 約62.9億元(949億円) 66.8%増 約0.4億元(6.4億円) 137%増(黒字転換) シンガポールのSNS企業BIGOの買収により多くの新規ユーザーを獲得した
搜狐(sohu) 約33億元(504億円) 2%減 純損失約3.5億元(53億円) 赤字幅22%減 検索エンジン事業は緩やかに増加。しかしメディアやビデオなどの事業は赤字である。 純損失額は去年より緩和した
luckin coffee(瑞幸咖啡) 約9.091億元(135億円) 648%増 純損失約6.8億元(102億円) 赤字幅83%増 今年5月に上場を果たしたluckin coffeeだが、純損失額は増えた
鸿海(フォックスコン) 約2603億元(3.9兆円) 7.4% 約38億元(573億円) 2.5%減 ファーウェイからの受注獲得により収益が増加
レノボ(Lenovo) 約853億元(1.2兆円) 5%増 約11億元(166億円) 111%増 パソコンの販売台数は前年比17.9%増・市場シェア率24.9%を占め世界1位。モバイル事業とデータセンター事業の収益は降下