中国富裕層を研究するシンクタンクの胡潤研究院が世界のユニコーン企業ランキング「Hurun Global Unicorn List 2019」を発表した。
このランキングは世界中の評価額が10億米ドル超えで、起業してから10年経っていないテック企業という条件を基準に作成されている。(2019年6月30日までの企業評価額で計算)

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ユニコーン企業数、中国がアメリカを抜かし1位に

▲国別のユニコーン企業数(チャイトピ!編集)

中国はユニコーン企業数206社で、アメリカ超えの1位でランクインした。
世界中の8割以上のユニコーン企業が中国とアメリカにある。これら両国は3位のインドと大きな差を付けている。また日本は2社で12位にランクインした。
また世界の都市別で見ると、本部が北京にあるユニコーン企業が82社で、首位に位置する。次いでサンフランシスコが55社で2位に、3位は上海で47社。ニューヨークは25社で4位、杭州は19社で5位。中国都市が世界のトップ5に3都市も入っている。

業界別から見ると、ECは68社で首位を飾った。金融テクノロジーは56社で2位となった。次いでクラウドコンピューティング業界は44社で3位、人工知能は40社で4位に。

 

ユニコーン企業トップ3は中国企業、日本のランクイン企業2社は

▲ユニコーン企業トップ10(チャイトピ!編集)

トップ3のユニコーン企業はアントフィナンシャル、バイトダンス、およびDiDiと、どれも中国企業である。アントフィナンシャルは1兆元(約15兆円)の評価額で世界最大のユニコーン企業に輝いた。
日本は機械学習開発のPreferred Networksとブロックチェーン開発のLiquid Globalの2社がランクインしている。

胡潤研究院の創立者ルパート・フーゲワーフは、中国とアメリカは世界GDPの半分と、世界人口の1/4を占めるが、その割合をも超えるユニコーン企業を誕生させている。この事柄が環境が及ぼす企業発展への影響力、重要性を証明していると結論づけた。

ソース:
胡润研究院发布《2019胡润全球独角兽榜》