新型コロナウイルスは猛威を振るい、世界中に感染を拡大させ続けている。
中国本土で3000人あまりの死者数を出したと言われているコロナ、最近中国での新規感染者は減少しており、落ち着きを見せ始めたように見えるが経済状況は決して芳しくない。

中国国家統計局が発表した2020年1~2月の主な経済統計は軒並み伸び率がマイナスに降下しており、社会消費品小売総額は前年同期比20.5%減少で工業生産は前年同期比13.5%減少となった。
コロナの打撃を受け、中国政府が掲げていた今年の経済目標であるGDP成長率6%の実現はほぼ不可能との分析結果も出ている。

中国の民間経済分析プラットフォーム「吴晓波频道」が発表したデータによれば、2月のWeChat上の検索指数での「倒産」の検索が急上昇したという。さらに1~2月の解散手続きを行った企業は24万7000社にものぼったのだ。

▲業界別の倒産企業数
(吴晓波频道のデータに基づきチャイトピ!作成)

業界別で見ると、卸売と小売業の倒産企業が8万5000社で全体の34.4%を占め最も多かった。
レンタルとビジネスサービス業界(自動車レンタルなど)の倒産企業は4万1000社で全体の16.5%を占める。

▲地域別の倒産企業数
(吴晓波频道のデータに基づきチャイトピ!作成)

地域別で見ると、広東省が倒産企業3万600社で最も倒産企業の多い省である。中国経済への貢献度の大きい広東省だが、新型コロナの影響で港は封鎖され、運送は停滞し、企業の経営活動に大きな影響を与えたのだ。

▲スタートアップの倒産状況
(吴晓波频道のデータに基づきチャイトピ!作成)

また、創業から間もない企業の倒産する確率が高極めて高い。創業3年以内のスタートアップの倒産数が全体の55%を占めているのだ。

解散登記を担当する関連部門がコロナの影響により、営業再開が延期になっているため3~4月の倒産企業数が1~2月分を超える可能性は非常に高い。中国政府が家賃減免などの企業への支援策を打ち出しているが、多くの中小企業の倒産は避けられない状態にある。

ソース:
https://mp.weixin.qq.com/s/Bmdoq8mYufnOT92mbV5X5Q

 

コロナで需要急増のテレワーク、コロナ後は定着できるか