今回は10月1日〜10月14日の中国ITニュースをまとめました。

ゲーム実況配信のhuyaとdouyuが合併を発表

▲huyaとdouyu(チャイトピ!よりキャプチャー)

テンセントが支援するゲーム動画配信2社huya(虎牙)とdouyu(闘魚)が10月12日に、合併を巡る協議を達成したと発表した。協議によると、合併後douyuがナスダックで上場を廃止し、huyaの子会社となる。
また、douyuとテンセントも協議を達成し、テンセントが自社のゲーム配信サービス「企鹅电竞」をdouyuに売却、huya、douyuと統合させる計画だ。
中国スマホゲーム産業の発展に伴い、ゲーム動画配信業界も成長している。その中でもhuya、douyuは数多くの競合の中から勝ち上がり、トップ2社となったが、人気配信者を巡る引き抜き合戦が多発、2社ともテンセントが筆頭株主であり、同業競争コストを削減するためにも、合併は遅かれ早かれ起きることだったと業界は予測している。今回の合併によりテンセントはゲーム実況配信業界での勢力を一層強めた。
https://tech.qq.com/a/20201012/019301.htm

中国Q3の輸出入が好調

中国税関が発表したデータによると、第三四半期の輸出入総額は8兆8800億元で前年比7.5%増加し、伸び率はプラス転換した。そのうち、輸入額は3兆8800億元で前年比4.3%増加、輸出額は5兆元で前年比10.2%増加した。輸入額、輸出額ともに過去最高を記録したのだ。
コロナウイルスで打撃を受けていた中国の輸出入は回復しつつある。
https://www.cna.com.tw/news/acn/202010130108.aspx

パキスタンが Tik Tokの使用を禁止に

インド、アメリカに次いで、パキスタン政府もTik Tokの使用禁止を発表した。ただし理由は、ユーザーデータの中国政府への流出懸念ではなく、モラルに違反する動画配信である。
Tik Tokは以前にもインドネシアなど東南アジア市場での違法なコンテンツ配信により地元政府にアプリストアから締め出された。現地の法律、文化に合わせた配信内容審査システムの構築がTik Tokの一大課題である。
http://www.techweb.com.cn/it/2020-10-10/2806593.shtml

アリババが免税店世界最大手のDufryに出資

アリババは免税店など旅行者向け小売り事業を手掛けるスイスのデュフリー(Dufry)に最大9.9%を出資する計画と、新たに両社で中国合弁事業を立ち上がることを発表した。
新型コロナウイルスの影響で世界各国の旅行業界はが大きいな打撃を受けている。デュフリーの上半期の収益は前年比62%減と大幅減少となった。一方で、中国政府は2016年から免税店業界を支援する政策を打ち出し、業界発展を後押ししている。特に今年上半期の海南省免税市場の売上は前年より30.7%増加しており成長が著しい。
アリババとDufryの提携により、中国免税店市場の競争が激化するだろうと予測されている。
http://www.ebrun.com/20201013/405444.shtml

「中国電子機器メーカー10強」ランキング発表、ファーウェイが1位

中国・民間経済研究機構「胡潤研究院」が発表した「中国電子機器メーカー10強」ランキング(企業の評価額又は時価総額を基準にランク付け)では、10社の中、スマホメーカーが5社もランクインしている。
ファーウェイは1兆1000億元の評価額で首位に立った。シャオミ、vivo、OPPOがそれぞれ2位、3位、4位に並んだ。そしてドローン開発最大手のDJIが5位である。
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1680300414841848123&wfr=spider&for=pc

配車サービスDiDaが上場に向け目論見書を提出

配車サービス・DiDa(嘀嗒出行)が上場に向け目論見書を香港証券取引所に提出した。業界最大手・DiDi(滴滴)よりも先に上場する可能性が高いと、話題を呼んだ。
DiDaの主力事業は一般タクシーと相乗りサービスである。2018年にライバルであるDiDiが運転手による乗客殺害事件で相乗りサービスを停止にした。そんなDiDi 不在の状況により、DiDaは同サービスの市場シェアを66%手に入れた。
しかし、DiDaの登録ユーザー数は1億8000万人であり、DiDiの5億5000万人にはまだまだ及ばないのだ。
http://www.techweb.com.cn/it/2020-10-09/2806421.shtml

バイドゥが自動運転タクシーの無料試乗を北京市で開始

バイドゥは開発した自動運転タクシーの無料試乗を北京市で始めた。地図アプリ「百度地図」からサービスを利用できる。自動運転とはいえ、安全確保のため運転席には運転手が座っており車の走行状況を確認する。
実際に体験した市民によると、普通の状況下では車は安定して走行していたが、障害物が突然現れるなど複雑な走行環境の中では運転手が代わりに運転しなければならない。
バイドゥの他に、配車サービス大手DiDiなどの企業も積極的に自動運転開発を進めている。DiDiは今年6月に上海での自動運転試乗サービスを市民に提供しており、今回のバイドゥと同様に様々な課題に直面している。完全な自動運転の実現にはまだまだ時間が必要だ。
https://36kr.com/p/920710434031489