2月に突入したということで先週話題になった中国ニュースをサクッとお届けします!

アントグループが金融持株会社なるか

アリババ傘下の金融関連会社・アントグループ(蚂蚁集团)が中国人民銀行の監督下に入り業態を持ち株会社に再編する計画が関係者によって報じられた。

近年、金融サービスプロバイダーのイメージを払拭し、インターネットテクノロジー企業としての地位確立に注力していたアントグループは、評価額を3000億ドルも得て昨年11月に上場を計画していたものの、政府によって中止された。

デジタル決済に大きな変革をもたらそうとして当社だが、今回の件で当局の監督下に入り銀行同様の厳しい監督を受ければ会社の成長と売り上げに大きく影響をもたらしてしまうだろう。

関係者は、アントグループはリストラ計画を検討しており春節休暇前である2月中旬に最終決定をする可能性が高いと述べている。

https://www.cna.com.tw/news/acn/202101280167.aspx

2020年GDP十強都市、広州が重慶に辛勝

中国の各地方政府がGDP(国内総生産)を公開した。

GDP3万億元(約48兆6000億円)を超える都市は2大強である上海と北京の1線都市であった。深センは正確なGDPを公開していないが、昨年末に発表したGDP予想を見ると3位に位置する。広州はなんとか重慶から4位を死守した。

蘇州は初めてGDP2万億元を突破し6位に、杭州は武漢を抜かし8位にランクアップ、南京は初のランクインを果たした。武漢はコロナによりQ1が大きな影響を受け大幅に下がることが予想されていたが、Q2からの回復により、予想を上回る結果となった。

https://new.qq.com/rain/a/20210131A0A2Y900

バイトダンスが決済業界進出、抖音支付(DouPay)リリース

douyinアプリ内で抖音支付を利用できる

大人気ショート動画サービス・抖音(Tik Tok)を運営しているバイトダンス(字節跳動)が、1月19日に抖音(Tik Tok)のアプリ内で決済サービス「抖音支付(DouPay)」をリリースした。アプリ内で買い物する際の決済に新たな方法を加えた。

バイトダンスは2019年の段階ですでに抖音支付(DouPay)の商標登録の出願を行っていたが、現在も申請中の状態である。

ライブコマースを展開しているdouyinがモバイル決済サービスを開発する事自体は意外ではないが、中国のモバイル決済業界は、アリペイとwechatpayの2強が市場シェアの9割を占めているため、今から進出するには競合他社が圧倒的な強さを誇っている。

http://www.techweb.com.cn/ucweb/news/id/2821884

DiDi・自動運転部門が約313億円の調達に成功

中国配車アプリ大手・DiDi(滴滴出行)の自動運転会社が、「IDGキャピタル」、「CPE(中信産業基金)」、「Paulson」、「中俄投資基金(Russia-China Investment Fund)」、「国泰君安国際(Guotai Junan International)」、「建銀国際(CCB International)」などの投資機関から3億ドル(約313億円)の資金を調達した。

DiDi は2016年から自動運転の研究を開始し2019年に当部門を会社として設立、2020年6月には自動運転関連企業の中で過去最高の5億ドル(約522億円)以上の資金調達を行った。

https://mp.weixin.qq.com/s/-loRk626kRow_1_MKAq0Hw

中国で大人気のカジュアルゲーム「合成大西瓜」が1週間で4000万人プレイ

合成大西瓜の画面(チャイトピよりキャプチャー)

最近中国で「合成大西瓜(Héchéng dà xīguā)」という同じ果物同士をぶつけ大きい果物に変化させていくウェブ上のカジュアルゲームが大流行している。仕組みはテトリスと似ており、操作もかなり簡単である。

わずか1週間で4000万人以上プレイヤーが増え、春節が近づく今、さらなるプレイヤー数の増加が期待されている。開発会社である「微伞游戏」は有名企業ではないものの、809種類以上のカジュアルゲームを開発してきている。

http://www.techweb.com.cn/shoujiyouxi/2021-02-01/2823881.shtml

中国電子タバコ・RELX(悦刻)が米国で上場

電子タバコ「RELX(悦刻)」を展開している中国企業・「霧芯科技(RLX Technology)」がニューヨーク証券取引場で上場を果たし、中国初の電子タバコ上場企業となった。

「RELX(悦刻)」は2018年に設立され、わずか1年で1.3億元(約21億円)の売り上げを達成した。

2019年に中国政府が電子タバコのネット上での販売を禁止するなど、業界の規制を強化してきた中で売上を伸ばしてきたのだ。

中国は世界最大のタバコ市場を持ち、約2.8億人の喫煙者がいるものの電子タバコの浸透率はかなり低いため、多くの投資家たちは中国の電子タバコ業界に注目している。

https://www.ebrun.com/20210130/420980.shtml?eb=com_chan_lcol_fylb

中国春節帰省ラッシュ初日の乗客予測1991万人、2020年の30%以下

中国新聞社とCCTV(央視新聞)のニュース報道によると、2021年の春節に伴う交通期間の特別体制「春運(1月28日〜3月8日)」期間は約1991万人の人が移動すると想定されている。

新型コロナウイルスの感染拡大を警戒し、中国政府は「帰省自粛」を呼びかけ、地方政府も7日間のPCR検査陰性証明を義務つけるなどの措置を取り、今年の春運の乗客数が昨年同時期と比較して大幅減少の見通しである

1500万人が道路、400万人が鉄道、37万人が水路、54万人が民間航空を利用、そして全国の高速道路交通量は2849万台とされている。

https://www.cna.com.tw/news/acn/202101280361.aspx

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