京東物流が香港でIPO申請
中国 EC 大手 ・京東(JD.com)の物流部門である「京東物流(JD Logistics)」が香港でIPO申請書を提出した。今回約50億ドル(約5300億円)の資金調達を予定している。新型コロナウイルスの感染拡大でネット通販の利用率が増加し京東物流は売上を伸ばした。京東物流が発表した目論見書によると、2020年1〜9月の売上は495億元で前年比43.2%と大幅増加。中国全土で800超の倉庫を保有し、従業員の数も25万人を超えた。
中国の宅配業界では
- アリババ系の「三通一達(中通、申通、圓通、韵達の4社)」
- 京東物流
- 順豐速運(SF Express)
の3勢力となっており、京東物流以外の企業はすべて上場している。京東物流は長年赤字経営が続いていたが、京東のコア事業であるEC事業を支えているため京東にとって強みである。
https://tech.qq.com/a/20210216/010019.htm
検索ユーザー数5億5000万人超え、中国版TikTok【抖音】
TikTokの運営会社・バイトダンスが発表した情報によると、中国版TikTokともいわれる抖音(Douyin)の動画検索機能の月間アクティブユーザー数(MAU)が5億5000万人超えた。中国を代表する検索エンジン・百度(バイドゥ)の2020年12月のMAUは5億4400万人超えで、抖音の方が多い結果となっている。
スマホの普及と共に、人々の検索行動も変わっている。従来の検索エンジンだけでなく、weixinやweiboなどのSNSアプリの検索機能も多く利用されている。抖音は今後も検索機能に注力していくと発表した。
https://new.qq.com/omn/20210219/20210219A0A0BC00.html
生鮮食品EC「叮咚買菜(dingdongmaicai)」が米市場で上場を計画
中国の生鮮食品EC「叮咚買菜(dingdongmaicai)」が米市場での上場を計画していることが報道され、少なくとも3億ドル以上の資金調達を予定している。
叮咚買菜は2017年にサービスを開始し、2018年の1年間で6回もの資金調達に成功した。競合他社には盒馬鮮生(Hema Fresh)などが挙げられる。2020年から新型コロナウイルスの感染拡大により、生鮮食品ECは注文が殺到、美団などIT大手が相次いで市場参入した。そのような業界の最前線に立っている叮咚買菜だが、大手企業たちの存在に油断ならないのが現状である。
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1692208626845063359&wfr=spider&for=pc
シャオミがEV市場進出を報じられ株価急騰
中国スマートフォン大手・小米(シャオミ)が電気自動車(EV)事業参入を検討している事が報道され同社の株価が約10%高騰した。当社はEV業界へ注目はしているが、現時点で具体的なプロジェクトは検討していないと述べている。小米は2014年から有名なEVメーカーとの共同開発が噂されていたが、その際CEOである雷軍は否定を表明していた。また検索エンジン・百度が1月にEV市場参入を発表しており、IT大手の市場参入がEV業界にさらなる追い風になるだろう。
https://new.qq.com/omn/20210222/20210222A01XT900.html
wechatがバレンタイン当日の「520紅包」送受信データを発表
チャットアプリ「WeChat(微信)」がバレンタイン当日の「520ホンバオ(520紅包)」に関するデータを発表した。“520”と“我愛你(愛しています)”の発音が似ていることから“520”をかけて、恋人が送金機能でおくるお小遣いの520元を「520ホンバオ(520紅包)」と呼ぶ。普段Wechatのお年玉(紅包・ホンバオ)送受信機能の上限金額は200元(約3200円)だが、毎年2月14日のバレンタイン当日のみ、520元(約8400円)の送受信が可能となっている。
データによると最も多く受け取ったユーザーは200個以上、最も多く送ったユーザーは150個以上であった。最もロマンチックだと称される(送った数が多い)都市ランキングと最も幸福だと称される(受け取った数が多い)都市ランキング共に、1位上海、2位北京、3位深センという結果だった。なお、2月16日の時点でまだ受け取られていないホンバオが123万個以上あった。
https://tech.qq.com/a/20210216/001956.htm
人気のドリンクブランド「茶颜悦色」、広告を女性差別だと指摘され謝罪
湖南省長沙市で創業された新興ドリンクブランド「茶颜悦色(Modern China Tea Shop)」の広告が女性差別ではないかと批判が上がり、同社は謝罪を発表した。
今回問題となったのがカップに記された「捡篓子」という言葉である。長沙の方言で一般的に“思わぬ収穫”などといった意味を持っており、言葉自体は問題ないのだが、その言葉の使い方として記されている「お客さんは美人が多いので、もしその美女達と知り合ったら“我捡了一个篓子(直訳:籠を拾った)”とこっそり私たちに教えてね」のコメントに対して批判が寄せられた。
「茶颜悦色」はとても人気があり昨年武漢で初出店を果たした際は8時間にも及ぶ行列をなしたり、茶颜悦色を飲むためだけに長沙に行く人もいるほどのブランドである。いわゆる若者に人気の「网红( ワンホン)店」であり、ユーザーの大多数が女性なため、今回の騒動はかなり影響を受けそうだ。
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1692359401261220090&wfr=spider&for=pc
春節期間、中国の小売・外食消費が前年比28.7%増加
商務部(省)が発表したデータによると今年の春節期間(2月11日〜17日)の全国重点小売・飲食企業の売上高は約8210億元(約13兆円)に上り前年比28.7%増加した。新型コロナウイルスの感染対策のために、中国政府は国民に帰省自粛を呼びかけた。そのため帰省せず働いている地で過ごす人が増加し、オンラインショッピングや近郊観光の消費の需要が高まった。
特に非接触スタイルで楽しめる映画市場のニーズが上がっており春節期間中の全国の映画興行収入は約70億元(約1140億円)で同期の最高記録を出した。そして今年に入って約1ヶ月半しか経っていないにもかかわらず年間興行収入は100億元(約1600億円)を突破しており、すでに昨年の年間興行収入の半分にまで近づいている。
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1692006737005305023&wfr=spider&for=pc
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