モバイルバッテリーのシェアリングサービスを展開する怪獣充電(energy monster)がSECへ上場に向けた目論見書を提出した。ナスダックへの上場において3億米ドルを調達する計画だ。

2017年から中国でシェアサイクルが急速に流行り、その後宿泊・空間・物など様々な業界でシェアサービスが広がった。しかし市場シェアを拡大するために事業者らは低価格戦略で短期の消耗戦を展開してきた結果、多くの企業が資金繰り悪化による倒産に追い込まれた。生き残った企業も赤字経営が続いている。

しかしそのような中で誕生し、当初は期待されていなかったモバイルバッテリーのシェアサービスが徐々に頭角を現し、黒字転換を実現させた。

怪獣充電は2017年に創業し、2020年の同社の売り上げは28億900億元(約471億円)で、純利益は7540万元(約12億円)であった。中国の各レストランやデパート、ホテルなどの様々な場所で約66万4000個の充電スポットを設置した。アリババは同社の16.5%の株式を保有している。他にもソフトバンクやxiaomiも投資しており、保有する株式はそれぞれ7.7%、7.5%である。

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