出店企業に対して、他の競合モールとの間で「二者択一」を選ばせる行為が独占禁止法違反と認定され、アリババは中国規制当局から180億元という記録的な額の罰金を科された。アリババは処分を受け入れ、出店企業への支援策を拡大すると発表した。傘下のECモールTmall(天猫)とタオバオ(淘宝)は出店企業の負担を減らす具体的な対策を出した。今回チャイトピはこれら対策をまとめた。
プロセスの簡潔化
- 4月19日からコスメ、スキンケア、ベビー・マタニティなどのカテゴリ別の出店条件を緩和、資格審査を簡潔化し、「試験運営期間」制度を採用。7ヶ月の試験運営で合格すると、正式に天猫に出店できる。(天猫国際が対象外)
- セールイベントの規則を簡潔化。セールイベントに参加するための価格設定条件を緩和させる。イベントが終わった後に値下げする企業への処罰の取り消し。
- 共同購入サイト「聚划算(ジューファスワン)」が商品の過去販売数への条件取り消し
- 無料の店舗運営リスク管理ツール「营商保」の使用推進
無料のツールを提供し、取引先のコスト引き下げ
- 出店保証金を店舗運営に使用することが可能に
- 聚划算は「参聚险」や「保价险」などの手数料を取り消し
- データ支援サービス「生意参谋(ビジネス参謀)」は「流量纵横と「品类罗盘」の二つの機能を5月から無料に
サービス支援
- 出店企業に1対1のカスタマサービスを提供
- 20都市で現地の出店企業に支援サービスを提供する運営センターを設立
- 店舗管理システム「千牛」をグレートアップ
- タオバオが中小企業、新規出店企業への無料授業を提供