中国の大型連休・労働節(メーデー・5月1~5日)の国内旅行者数は延べ2億人を超え、新型コロナウイルスが流行る前の水準を上回った。観光収入は1132.3億元を突破し、コロナ前の同期の77%まで回復した。
国内の抑え込みに成功し、省を跨いだ長距離旅行の規制も緩和された。基本的に緑の健康カードを持っていれば、隔離される事なく国内旅行を楽しめる。さらに春節以来初の大型連休でもあったため、人々の旅行への意欲はかなり高まっており、人気スポットのほとんどが入場に1〜2時間ほどの行列を要した。
中国大手旅行会社携程(Ctrip/シートリップ)が労働節のビッグデータレポートを発表した。
《旅行グループ全体の年代別割合》
- 1位 90后(1990年代生まれ)37%
- 2位 80后(1980年代生まれ)27%
- 3位 00后(2000年代生まれ)21%
《人気観光都市ランキング》
- 1位 北京
- 2位 上海
- 3位 広州
- 4位 杭州
- 5位 成都
《人気観光スポットランキング》
- 1位 上海ディズニー
- 2位 頤和園(世界遺産の名園・北京)
- 3位 華山(五名山の1つである岩山・陝西省)
- 4位 成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地
- 5位 八達嶺長城(万里の長城・北京)
今後の消費世代として期待されている00后(2000年代生まれ)が全体の2割を占め、80后(1980年代生まれ)に追いつくほどの貢献度を見せている。
この2つの世代の旅行傾向はかなり異なっており、00后世代の人気スポット1位はリスクの伴う華山で、以下には遺構の円明園や名園・頤和園が続き、トップ10に唯一入ったテーマパークは上海ディズニーである。
反対に80后の人気スポットトップ10のうち6カ所がテーマパークであり、子供を連れて遊びにいく事をとても重要視していた。
ライフスタイルの変化により、世代によって休日の使い方が異なる結果であった。