中国マッチングアプリ・Soulがナスダック上場向けの目論見書を提出した。Soulは同じ価値観を持つユーザー同士の出会いを売りにしており、今年3月時点でのMAU(月間アクティブユーザー)は3000万に達した。テンセントが同社に出資しており、49.9%の株式を保有している。
SoulはZ世代利用者をターゲットにし、DAU(1日あたりのアクティブユーザー)の73.9%が90後(1990年代生まれ)である。従来の顔写真で相手を選ぶ出会い系アプリとは異なり、趣味などのデータで相手を探すことを売りにしている。ユーザーがアプリを利用する前に行う性格などのテスト結果に基づいてマッチングが行われる。
マッチング後はテキストと音声、ビデオ形式で相手とチャットできる。

Soulの主な収益源はバーシャルアイテムの販売と有料会員サービスである。2020年同社の売上は4.98億元で赤字額は4.88億元。マーケティング費用の高騰が赤字を呼んだ。
次の消費主力となる若者世代をメインユーザーとして持つSoulの発展が期待されているが、アプリを利用した詐欺事件が多発しており、利用者のプライバシー保護やセキュリティー面などの課題に直面している。
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