Tik Tokを運営するバイトダンスが、中国の超人気動画配信者liziqi(李子柒)が所属する会社「微念科技」に出資し、約1.48%の株式を獲得した。
李子柒は2016年からweiboなどで動画の投稿を開始、竹を切って家具を作ったり、大豆の種を撒いて育て収穫し醤油を作るなど田舎生活の赤裸々な様子を紹介している。彼女の童話のように美しく神秘的な雰囲気にたくさんの人が惹かれ、フォロワー数はどんどん増えていった。
その後weiboだけでなく、Tik tok、bilibili、YouTubeなど複数のプラットフォームに動画を投稿し一層フォロワーを増やしていった。現時点で世界中に1億以上のフォロワーがいる。Youtube チャンネルでは中国語チャンネル登録数で第1位を獲得した。
そんな李子柒のバックにいる会社が「微念科技」である。2013年に創業しコンテンツ製作や網紅育成事業を展開するMCN会社で、2016年にまだ無名の李子柒と契約し、彼女にSNS運営の支援を提供した。李子柒の人気と共に、後ろにいる「微念科技」の名も知られるようになった。
また、バイトダンスは今までに少なくとも3社のMCN会社に投資を行っている。「微念科技」の他にもpapitube(中国元祖インフルエンサーpapiちゃんが立ち上げた事務所)を運営している「泰洋川禾(Mountaintop Entertainment)」や、漁民の生活を配信する人気配信者が所属する「风马牛传媒」に出資している。
バイトダンスはMCN会社への出資を通して動画分野での勢力を強化していく狙いだと分析されている。
チャイトピ!編集部
李子柒は他のインフルエンサーが知名度をあげて広告で稼いでいる方法とは異なり、彼女と同名の食品ブランド「李子柒」を立ち上げて、李子柒を一つのIPへ成長させ、結果収益化に繋げる狙いがバックの「微念科技」の狙いである。
今回バイトダンスの「微念科技」への出資規模が大きくないが、将来両社の協業がさらに進めば、李子柒の動画がバイトダンス傘下のdouyinや西瓜视频で独占配信することになる可能性もあるだろう。
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