Tik Tokを運営するバイトダンス(Bytedance)がデリバリー分野へ進出し、Tik Tok中国版のdouyinアプリ内で内部テストを行っていると報じられた。
デリバリーサービスの名前は「心动外卖」で、ロゴはそのままdouyinのロゴを使っている。douyinに登録している飲食店を出店させて、配達も飲食店が担当する計画を進めているようだ。
Douyinは今年4月にはすでに一部の飲食店と協業し、リアル店でのdouyinのQRコードをスキャンしての注文を可能にした。
コロナの影響により、2020年の中国のデリバリー市場規模は前年より15%伸びた。その中でも美団が約7割の市場シェアを持つ最大手である。2位のelemeはアリババ傘下に加入して以降、アリババのリソースを利用して美団を猛追している。
そしてすでに6億人のユーザーを持つスーパーアプリdouyinがそのユーザー達にどうやってデリバリーサービスを利用させるかに注目だ。
チャイトピ!編集部より
バイトダンスは近年、オンラインゲームやオンライン教育など他分野へ進出し、事業を拡大している。さらに自動車分野にも進出を計画していると報道された。デリバリー業界への進出もさほど驚くことではないが、美団とelemeの2強からシェアを取ることは容易ではないだろう。ネット配車大手・DiDiも以前、美団に対抗してデリバリーサービスを打ち出したが、現在はほとんどサービスを停止している。
Douyinは動画アプリとしての優位性を生かし、ライブコマース分野で大活躍し業界トップ3位にまで成長した。デリバリー分野でも成功できるのか、チャイトピ!は引き続き追っていきたい。
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