ショート動画をメインサービスとする傍ら、ライブコマース大手でもあるdouyin(抖音/中国版Tik Tok)がアリババとの協業契約を更新したと中国の現地メディアが報道。再びDouyinにおけるタオバオ(淘宝)店舗リンクの貼り付け、およびdouyinでのタオバオ商品の購入が可能となる。
しかし、この報道についてアリババとdouyin両社は現時点でまだコメントを発表していない。
両社の協業歴史を遡ると、2019年から協業を開始したものの、翌年の2020年10月には、douyinがタオバオを含める外部ECサイトへのリンクを中止。Douyinの自社ECである「抖音小店」を発展させる方向に転換を見せた。
さらに今年8月からは、アリババ傘下の物流会社cainiao(菜鳥)が提供する物流の自動伝票印刷サービスに代わり、自社の伝票印刷サービスを用いること発表。これはdouyinが今後、自社物流に注力するシグナルだと解釈されている。
自前で行う傾向にある中、なぜdouyinはタオバオと再び手を組むことにしたのか。それには「抖音小店」展開の難航が推測される。タオバオなど、伝統的なECプラットフォームと比べ、「抖音小店」のインフラは完備されておらず、まだまだ他社の協力が不可欠なようだ。
チャイトピ!編集部より
中国のコンテンツアプリと伝統的なECアプリが連携したかと思いきや、中止したり、別の会社と契約を行ったりと、二転三転を繰り返している。
近年、タオバオがサイトのコンテンツ化を進める一方、Douyinは自社ECに注力しているが、今回の報道のように、お互いライバルでありながら、互いの弱点を補い合うといったことが、今後また起きても不思議ではない。
関連記事: